PASS IT ON OUR TRADITION 「山形文化を世界へ繋ぐ子ども達」

「合格しました!!」「京都に行きます!」

 子宝連メンバーのSENRIちゃん(高二)から、嬉しい報告が届いたのは今年4月。彼女がトライしていたのは、「AIG高校生外交官プログラム」です。

 このプログラムは、合格者たちが高校生外交官としてアメリカの様々な政府機関や大学を訪問したり、日米双方で選抜された高校生外交官同士が交流を深めるという、短期の国際交流プログラムです。内容の質の高さに加え、渡航・滞在のための諸経費が全額支給されることもあり、志のある高校生たちに高い人気を誇るプログラムとなっており、毎年とても厳しい選考となっています。

 彼女は、第1次審査・2次審査を通過し見事合格。7月21日からの10日間のJAPANプログラムに参加の為、羽ばたいて行きました。そして彼女は、プログラムの中で山形文化の「花笠」を伝承して来てくれました。

 頼もしい限りです!!ありがとう。

 SENRIちゃんの活動報告を掲載いたしますので是非ご一読ください。


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〜SENRI 活動報告(原文のまま)〜


 花笠の踊り方を英語で教えることは決して簡単ではありませんでしたが、伝統舞踊班のアメリカの参加者は覚えが早く、30分以内で花笠をマスターしていてびっくりしました。また、構成を工夫したり、みんなを巻き込んで踊りたいということを伝えると、''This is going to be great!'' と言ってくれて、班のみんなはとても頼もしかったです。
 本番は、事前に見ている参加者・スタッフさんに、花笠協議会の方から寄付していただいた花笠ファンを配り、花笠の音楽の後半からサプライズでみんなを巻き込んで輪になって踊りました。伝舞班メンバーだけで踊っているときから踊りを真似してくれていた参加者もいて、とても盛り上がりました。
 アメリカの人に英語で花笠や日舞を伝え、文化を共有するという貴重な経験をすることができました。
 また、宝先生には伝統舞踊班の活動を開始したときから大変お世話になりました。クラブ活動の一環として「さくらさくら」の踊りをアメリカ側参加者に披露することになった際も、新しい振り付けを教えてくださったりアドバイスしてくださいました。先生無しでは、計画的な練習や納得のいく発表ができなかったと思います。
 改めて、本当にありがとうございました。

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 本文中にある「伝統舞踊班」の日本メンバー四名には、SENRIちゃんがプログラム開催の事前にオンラインで花笠踊りを指導して練習を重ね、当日のプログラム本番を迎えました。

 また、今回のプログラム参加に向け、山形県花笠協議会に対してもSENRIちゃん自らが交渉を行い、花笠ファンの寄付のご協力を頂くことができました。去る7月16日に開催された「山寺・紅花畑観舞会」で頂いた紅花も持参し、県花・紅花の紹介も行い、山形の文化伝承にも寄与していただきました。

 たから連の大切な、誇らしい仲間。

 高校二年生のSENRIちゃんが、自分の意志で、自らが培ってきた伝統文化への想いを、国際の舞台で発信してきてくれました。

 その高い自主性と志に、心より敬意を表します。

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